

生産者:シャトー・サンマルタン(Chateau St Martin)
/ミカエル・ケレール(Michael Keller)
産地:フランス、ジュラ
品種:サヴァニャン
タイプ:黄
アルコール分:13度
SO2無添加
vintage:2008年
※620ml
※お1人さま1本限り
“Respecter, c’est comprendre(尊重とは、理解すること)”
ダイレクトプレス。
ウイヤージュせずに7年間の発酵と熟成。
(インポーター資料)
※写真はイメージです、ヴィンテージは商品説明文をご参照ください。
生産者:シャトー・サンマルタン(Chateau St Martin)
/ミカエル・ケレール(Michael Keller)
産地:フランス、ジュラ
「真の尊重とは、共感や傾聴を通して、相手の経験や感情、価値観を、良し悪しを決めつけることなく受け止めることから生まれる。」
これは、ミカエル・ケレールが人生において最も大切にしている言葉です。
ミカエルは、1999年から2022年までジュラ地方のシャトー・シャロンで活動した生産者です。
陽気で詩的、そしてどこまでも自由な精神を持つ人物です。
24年間のワイン造りを終え、自身が長年暮らした城シャトー・サン・マルタンと畑、そしてワインのすべてを手放し、2022年ヴィンテージを最後に静かに引退しました。
彼が有機栽培を選び、醸造において添加物を一切用いず、発酵を促すことや、ウイヤージュ(樽の補酒)を行うこともなく人為的介入を徹底して避けた理由。
それはナチュラルワインにおける思想や流行への追随では全くありません。
自然の賜物を扱う以上、「何かを意図的に造ろう」と考えた瞬間、それは自然への介入になる。
彼にとってワインとは造るものではなく、起こるものでした。
「私にとってのグランヴァンとは、テロワール、植物、天候、発酵と熟成といった自然の営みが、偶然にも好条件で重なったときに生まれるものです。
私はただ、それを尊重しているに過ぎません。」
日本との縁
弊社は幸運にも、2014年より細く長くお付き合いをさせていただいております。
弊社代表・立野は、故ジェラルド氏(古くからジュラワインを愛した有数の愛好家)を通じて、2014年にミカエルと出会いました。
「キャビンアテンダントだった妻は頻繁に日本を訪れていました。
2014年、妻が亡くなってすぐにムッシュー立野と出会いました。
それは、よく日本の素晴らしさを語ってくれていた彼女が天使の姿となって、私に日本との縁を結んでくれたかのような出会いでした。
10年後にこうして日本へ、私のワインの多くを届けられることになったのも偶然ではないでしょう。
いつか日本を訪れる日を楽しみにしています。」とミカエルは話します。
当時、初訪問した立野の印象は、「14世紀頃に建立された小さな教会サン・マルタンが広大な敷地の一角に佇む。
大きな屋敷に暮らす彼は、対照的なほど飾り気がなかった。
車は古いフォルクスワーゲン。
庭には馬、牛、犬、そして生まれたばかりのペットの子豚。
それは素朴な農民の姿だった。
案内された地下セラーは、地面の土をそのまま叩き固めた床。
湿度を帯びた空気。
年間を通して5〜18℃を緩やかに行き来する温度帯。
時間をかけてワインを育てるには、これ以上を望めないほど理想的な環境だった。
天井は高くないが樽を二段に積める高さ。
黒カビに覆われた古樽はかなり古そうで、少なくとも50年くらい年前から使われている痕跡が伺えた。
静謐な空間はタイムスリップしたかのようで、いくつかのジョーヌは類を見ないほど繊細、信じられないほど驚いた。」
これまで約10年間は、1〜2年に一度の訪問のたびに数種類を少量ずつ仕入れる小さな取り扱いでした。
しかし引退を機に在庫を可能な限り譲り受けることができ、ようやくまとまった数量をご紹介できる運びとなりました。
生まれからシャトー・シャロンへ辿り着くまで
1959年、スイスのドイツ語圏に生まれる。
父は金細工師、母は家政教育の教師。
祖父はポリカルチャー農家の家系でぶどう畑も所有しており、ワイン造りは家族の日常の一部であり、彼のDNAの中に自然と存在していました。
17歳から父のもとで修行を始め、金細工師として15年働きます。
しかし彼にとってスイスでの生活は過剰に都市化され官僚が支配するつまらないもので、父親の死を機に事業を手放し、人生の新たな地平を求めます。
そして辿り着いた土地がシャトー シャロン。
当時暮らしていたフランスから母の故郷ドイツ・シュワーベン地方へ向かう途中の、列車から眺めた風景がシャトー・シャロンでした。
シャトー・サン・マルタンを1998年に購入。
ジュラへ移住します。
「移住する前からワインは飲んでいて、いつか自分も造ってみたいと、漠然とだけれど考えていました。
そして若くして“良き土地”に辿り着いた私は、村の大工から1929年の偉大なシャトー・シャロンを味わう機会を得ました。
その唯一無二のミネラルが、私をワイン造りへと明確に導いたのです。」
※シャトー・シャロン:一般的なヴァン・ジョーヌと同様、最低6年3か月の熟成が義務付けられたジュラの特別なアペラシオン。
蒸発分を考慮し、750mlではなく620mlボトルに詰められます。
エミル・ブルギニョンやその他生産者との出会い 彼が最も影響を受けた人物が、1950年代から2003年まで活動した生産者エミル・ブルギニョンです。
質素で哲学的な農民。
ミカエルは彼を“Le p??re spirituel(精神的な父)”と呼んでいました。
エミルは、何かに同意する際「確かにそうだね」ではなく、「確かにそれもそうだね」と言いました。
真実は常にひとつである、とは限らないことを強調するためでした。
ミカエルが所有していた古樽の多くは、1930年代にアルジェリアから持ち込まれたものや、1950年代に生産されたエミルが使用していたものです。
ミカエル・ケレールはワインを「造る」生産者ではなく、自然の重なりを待ち、その偶然を尊重し続けた哲学者でした。
今ここにあるワインは、その24年間の彼そのものです。
【畑と醸造について】
●味の特徴
・白(シャルドネ):ナッツや熟した南国果実、フヌイユ、コンテチーズなどを想わせるニュアンスが重なり、時折スパイスやビターカカオなどの印象も覗く、奥行きのある落ち着いた香りです。
凝縮した果実にしっかりとした旨みが溶け込み、張りのある酸が全体を引き締めます。
充実感がある味わいながらも、瑞々しささえ感じられるほどです。
複雑性に富んだ豊かな風味が長く余韻へと続き、ゆっくりと時間をかけてお楽しみいただけます。
・シャトーシャロン(サヴァニャン):一般的なヴァン・ジョーヌやシャトー・シャロンと比べると、アルコール度数は13%とやや低めで、口当たりは優しくきめ細かく滑らかです。
繊細で清らかに口中へと沁み渡りながら、幾重にも重なる要素が広がり、奥行きのある複雑な味わいが広がります。
張りのある凛とした酸を軸に、ナッツやカレースパイス、ビターカラメル、若草、キノコなどのニュアンス、仄かな塩味が絶妙に溶け合い、葡萄由来とは思えぬほどの多層的な余韻が長く続きます。
・赤(ピノ・ノワール主体):赤いベリーソースやドライフルーツといった凝縮感のある果実に、クローブなどのスパイス、腐葉土や枯葉、キノコ、ビターカカオを想わせるニュアンスが重なり、熟成由来の奥行きと艶やかな印象が調和した、トーンの落ち着いた香りです。
微細なタンニンは液中に溶け込み、確かな骨格を感じさせながらもシルキーな口当たりで、湿度を帯びた滑らかなテクスチャーで穏やかに広がります。
緻密な果実味に張りのある酸、コクや旨味、仄かな塩味などが溶け合い、複雑で奥深い味わいが余韻へと続き、上品な印象を残します。
ワイン単体はもちろん、食事にも寄り添うスタイルです。
●抜栓後の状態について
赤 → シャルドネ→ シャトー・シャロンの順で長く楽しめます。
抜栓後に美味しく飲める日数は変動し、個人の好みにも左右されますが、目安として赤は1週間前後、シャルドネは1週間かそれ以上、シャトー・シャロンは1ヶ月以上です。
味わいのピークを過ぎても、豆などのネガティブな風味が現れることはありません。
亜硫酸無添加のワインの中では、とても長く日持ちするワインです。
●赤を含め、ウイヤージュはしない。
●熟成期間
・シャルドネの大半は3年(最低2年、最長は9年で継続中)
・シャトー・シャロン(サヴァニャン)は8年から、現時点での最長が14年。
・赤は1年から2年。
●セラー
・白ワイン用の冷涼な地下セラーの温度差は2度から最高で23度。
「オフフレーバーさえ出なければ、発酵はゆっくりであるほど複雑なアロマを生みます。
そのダイナミズムは温度に左右されるので、発酵とは季節の移ろいとだと思います。」と彼は語ります。
・赤ワイン用の地上セラーは地下セラーと比べると温度帯が高く湿度が低いため、ワインの発酵と熟成が比較的早く進む。
●醸造
・白ワイン
シャルドネとサヴァニャンのどちらも同じく、ダイレクトプレス(バスケットプレス)後にデブルバージュせず樽へ入れる。
発酵と熟成中に澱引きやバトナージュはしない。
最初の2年間はワインに触れず、試飲さえすることなく発酵と熟成。
シャルドネは概ね3年、シャトーシャロンは最低でも8年以上の熟成。
最高のブドウを用い、一切関与することなく長い時をかけて作られたワインのみが有する、果てしなく深い神秘的な味わい。
・赤ワイン
9月に全体の80%を収穫し、除梗してタンクでマセラシオンを開始。
残り20%は10月末にかなりの熟度で収穫し、マセラシオン中のタンクに入れる。
発酵を極力ゆっくりと進めるために、夜間は扉を開放してセラー内の温度を下げる。
ルモンタージュは必要に応じて実施、ピジャージュは行わない。
マセラシオンの期間は2015年まで約7週間、2016年以降は3か月から最長で2年。
次のヴィンテージの収穫に合わせてプレスして樽へ入れて熟成。
赤は非常にスパイシーで官能的。
タンニンは多いが質感はシームレス。
冷涼な年はジュラらしく、暑い年はブルゴーニュやローヌを思わせる表情も。
●区画情報
・シャルドネ「Les ??les(島)」初ヴィンテージ:2000年、自社畑:2004〜2022年
泥灰質土壌で南西向き、樹齢70年以上のセレクションマサル。
0.35haの区画名「レ・ジル」。
二手に分かれる川の間にある、中洲のような形であることに由来します。
・シャトー・シャロン(サヴァニャン)「Bacchus(お酒の神)」初ヴィンテージ:1999年、自社畑:2009〜2022年
泥灰質土壌で南向き、樹齢60年から105年のセレクションマサル。
0.55haの区画名「バッキュス」。
区画の隣に大きくBacchusと書かれた小さな休憩所があることに由来します。
・ルージュ(赤白が混植された区画)初ヴィンテージ:1999年、自社畑:2005〜2022年
泥灰質土壌で北西向き、樹齢60年以上のセレクションマサル。
0.15haで区画名なし。
ピノ・ノワール70%、プルサール、トゥルソー、古代品種多数
Sold out¥57,200(税込)
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